平常心も失った。同8分、MF鈴木が磐田MF福西に削られて激高。同37分にはMF山田のヘッド弾が微妙な判定でオフサイドとされた。後半14分には長谷部が磐田MFファブリシオからアゴにひじ打ちを食らうも相手は警告止まり。長谷部は「主審に『絶対(相手は)やっていない』と言われ、イラっとした」。昨年序盤戦のように乱戦に冷静さを欠く悪癖をのぞかせてしまった。
試合後、長谷部は審判室に飛び込もうとした。後半14分、相手ファブリシオのひじ鉄をあごに受けながら、判定は一発退場ではなく、警告止まり。「納得できない。サッカーをしていて相手に殴られる理由が分からない」と温厚な男が珍しく激怒していた。
理由は明白だった。日本代表DF闘莉王が累積警告で今季初めて欠場。自信喪失したような3バックは不安定だった。「闘莉王の不在? 結果的にはそうなる。チームリーダーがいなかった…」と藤口光紀社長も闘将の不在を嘆いた。
累積警告による出場停止で今季初めて日本代表DF闘莉王を欠き「コミュニケーション不足になった」(三都主)という守備陣は修正が遅れ、後手に回った。それでも元ブラジル代表FWワシントンの出場10試合連発となる2ゴールで追撃したが、後半7分に磐田MF福西に決められた3点目が決勝点となった。